日本の約7割は、
山地・丘陵地。
平野を基準に考えると、山が「街の外」に見える。けれど列島全体では、山地のほうが広い。中央部の険しい山々と、その縁にある平野を見比べたい。
出典:国土交通白書2020 ↗A FIELD GUIDE TO THE SHAPE OF THE LAND
山の連なり。平野のひろがり。
街の足元にある、もうひとつの風景。
VOL. 01 JAPAN / TOKYO / ITALIA

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01 — THE ARCHIPELAGO
列島を見渡すと、平野より先に山が目に入る。関東、濃尾、大阪の平野は、その山々のあいだに開いた場所だ。いつもの地図から道路と地名を外すと、日本の見え方が変わる。
平野を基準に考えると、山が「街の外」に見える。けれど列島全体では、山地のほうが広い。中央部の険しい山々と、その縁にある平野を見比べたい。
出典:国土交通白書2020 ↗関東平野は、国土地理院が「曲降盆地」の例に挙げる場所。長い時間をかけた地盤の動きと堆積が、その平らな景観の背景にある。単に「山がない」のではない。
出典:国土地理院・日本の典型地形 ↗日本の川は、世界の主要河川と比べて短く急勾配。立体図では、山から海への距離の短さがよくわかる。海沿いの平野は、山から流れてくる水の出口でもある。
出典:国土交通白書2020 ↗02 — TOKYO & ITS SURROUNDINGS
西の山地、中央の台地、東の低地。
大きな地形と、街に残る小さな段差を見比べる。
240m格子 · 東京広域(属性は多摩東部〜都心付近) クリックで属性を読む
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東京の地形は、西から山地、丘陵、武蔵野台地、低地へと移り変わる。「都心から遠い・近い」だけでは見えてこない、大地の並びがある。
東京都環境局・東京の地形と地層 ↗新宿付近は台地、浅草のあたりは低地。武蔵野台地は東へ向かって低くなり、端には崖がある。街の印象の違いの下に、標高の違いが重なっている。
国土地理院・東京都区部の標高地形図 ↗武蔵野台地の形成には、かつての多摩川が関わっている。川が運んだ土砂と、その後の侵食が、台地と段差をつくった。いまの川筋だけを追っても、川の仕事は見えきらない。
国土地理院・土地条件調査報告 ↗約54kmの東西断面。線の途切れは水域・欠測域。縦横の縮尺は異なります。低地だけでなく、台地に刻まれた谷も読み取れます。
坂をひとつ上ったら、「台地に上がったのかもしれない」と考えてみる。川沿いに下りたら、その谷がどこから続いているかを地図で追ってみる。都市の地形は、足でも読める。

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03 — A DIFFERENT PENINSULA
半島の背骨のようなアペニン山脈。その北に、大きく開けたポー平原。最初に作ったイタリアの地形図にも、山と平野の鮮やかな対比がある。
地形図からの読み取りとして、日本にもイタリアにも、山の連なりが土地のつながり方を左右する様子が見える。ただし、都市の成立を地形だけで説明することはできない。歴史、交通、政治と重ねて初めて、地理の物語になる。
地形図を大きく見る ↗BEHIND THE MAPS
写真でも、生成AIのイラストでもありません。各地点の標高を立体にし、光を当てています。
ブラウザで回せる3Dは、日本1km・東京広域240m・国分寺周辺20m・イタリア900mの格子を使っています。海岸や細い水域をまたぐ面は省略しています。元の静止画・断面の解像度は以下の通りです。日本:1km格子・高さ35倍。東京周辺:80m格子・高さ15倍。イタリア:300m格子・高さ32倍。格子間隔は出力モデルの間隔であり、標高の精度を保証する値ではありません。日本図は東経122.8〜146.1度・北緯24〜45.7度の範囲で、範囲外の離島や格子より小さな島は省略されます。東京図は東京都の行政界ではなく周辺を含む範囲です。
立体図の傾斜は誇張されています。「標高の色」は植生・雪・地質を表しません。東京の「森・土地利用の色」はOpenStreetMapの属性を使う別の表示です。東京の低地図では海面以下の値も保存しています。水域・欠測域は地形を作らず、省略します。この図は地形を読むためのもので、浸水想定図ではありません。
国土地理院・地理院タイルを加工して東京の地形図を作成。PNGのRGB値を標高に復号し、投影座標上で補間しています。
Mapzen Terrain Tiles / AWS、国境はNatural Earth。日本とイタリアは国境で切り抜いています。データ取得日:2026年9月5日。
Global SRTM / GMTED2010 terrain data courtesy of the U.S. Geological Survey. ETOPO1: U.S. NOAA. Europe terrain produced using Copernicus data and information funded by the European Union — EU-DEM layers. 原資料の詳細はTerrain Tilesの帰属表示をご覧ください。
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